令和4年度技術士第二次試験問題〔総合技術監理部門〕Ⅰ-1-7

1-1-7 製品やシステムの開発を行う際の開発プロセスの種類に関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。

ウォーターフォール型は,要求分析に基づき,まず試作システムを製造し,機能や操作性を確認した後,本番の開発を進める方法である。

②スパイラル型は,開発チーム全員で,最初の工程から順番に開発を完了させて承認を受け,やり直しすることなく次の工程に進める方法である。

③V字型モデルは,開発する機能全体を俯瞰して,最初は機能を絞って薄く開発し,徐々に機能を強化し肉付けしていく方法である。

アジャイル型は,期間を短く区切って優先度の高い機能から実装することを繰り返し,ユーザーや顧客のフィードバックを取り入れながら開発をする方法である。

⑤イテレーティブ型は,要求分析と現地テスト,詳細設計と結合テストなど,作成した仕様とそれに基づく成果の検証の対応関係をはっきりさせる方法である。

正答 ④ 

①誤り。ウォーターフォール型は、プロジェクトのフェーズごとに進行していく、順序立てられたソフトウェア開発方法。「要求分析に基づき,まず試作システムを製造し,機能や操作性を確認した後,本番の開発を進める方法」は、プロトタイピング型。

②誤り。スパイラル型は、1つのシステムを、いくつかのサブシステムに分け、サブシステムごとにユーザーの確認を受けながら次フェーズに巻き取ってシステムの完成度を高めていく方法。「開発チーム全員で,最初の工程から順番に開発を完了させて承認を受け,やり直しすることなく次の工程に進める方法」はウォーターフォール型。

③誤り。V字型モデルは,要求分析と現地テスト,詳細設計と結合テストなど,作成した仕様とそれに基づく成果の検証の対応関係をはっきりさせる方法。「開発する機能全体を俯瞰して,最初は機能を絞って薄く開発し,徐々に機能を強化し肉付けしていく方法」はリーンスタートアップモデルとか?

④正しい。記述のとおり。

⑤誤り。イテレーティブ型は,システムを機能の優先度や重要度によって分割し、システム全体の開発を繰り返して徐々に完成度を上げていく開発方法。「要求分析と現地テスト,詳細設計と結合テストなど,作成した仕様とそれに基づく成果の検証の対応関係をはっきりさせる方法」はV字型モデル。

参考

https://enjoyworks.jp/tech-blog/7265

https://cmc-japan.co.jp/blog/software-development-model-from-waterfall-to-agile/