ArcGISで基盤地図情報を紙の地形図と同じような表示にしたい

 国土地理院基盤地図情報は、全国を網羅している無料の地形図データであり、使い方を工夫すればとても役立つデータと思う。

  • ArcGISには、(「国内対応パック」適用が必要だが)「変換ツール(国内データ)」というのがツールボックスにあり、「国土地理院」→「基盤地図情報GML)のインポート」を実行すれば、ARCGIS上で表示できる・・・が、レイヤーごとの色や線種、シンボルはARCGIS初期値で表示されるだけなので個別に設定する必要がある。

基盤地図情報

https://blog.esrij.com/2016/04/19/post-25ab/ より

  • 紙の地形図と同じような表現にしたい場合は、国土地理院の「基盤地図情報ビューア」の「DMファイルへ出力」機能を使うとよい。

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基盤地図情報ビューア
  • 基盤地図情報をダウンロード→基盤地図ビューアで開き、「DMファイルへ出力」で変換n→ARCGISの「変換ツール(国内データ)」→「DM→ジオデータベース」で変換(この際、「レイヤーファイルを生成」をチェックしておく)→生成されたレイヤーファイルの「・・・・_all.lyr」ファイルをARCGISのレイヤーに追加すれば紙図面に近い形に表示される。

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DMデータをARCGISで変換

 

  • あと、「基盤地図情報」は、「緯度経度座標系」(地理座標系のGCS_JGD_2000)だけど、「基盤地図情報ビューア」でDMファイルに変換する際、平面直角座標系に変換してくれるようだ。これは間違い。緯度経度座標系のままだった。。。