- 大量のSHPデータを編集しなければならないプロジェクトにかかわって、複数の人で作業をした。そんなとき、無料で使えるQGISが大変役に立ったのでメモ。
- 「QGISダウンロード」などで検索すると探せる、上記の日本語のQGISダウンロードページで「長期リリース・・・」からダウンロードできる(最も安定とかかれているバージョンを選んだ(2019年時点でバージョン3.4))。
- ダウンロードファイルを実行すると、インストール開始。途中、インストールしたいコンポーネントを選べと出てくるが、日本国内で使う分には本体だけで良いと思われる。インストールは5分程度で、そこまで時間はかからない。
- 初期画面は以下のとおり
- 初期設定を変えた。「プロジェクト」→「一般情報」→「選択色」の黄色くなっている箇所をダブルクリック。初期設定は「不透明度」が100%になっているが、30%くらいにした。(SHPファイルを編集しようとしてフィーチャ(QGISでは「地物」と表記)を選択すると、初期設定だと背景が見えなくなる)
- 「設定」→「キーボードショートカット」からよく使うコマンドをショートカット登録しておくと便利。
- 左下のレイヤーパネルにSHPファイルをドロップすると、すぐSHPファイルが表示できる。自動でSHP全体が画面表示される。
- 背景地図として、地理院タイルやその他のタイルが簡単に利用できる。ここでは国土地理院の「淡色地図」を表示してみる。(他にもいくつかの方法があるようだが)
- 「国土地理院 タイル」等で検索し、国土地理院のタイル一覧のページから、淡色地図のURL https://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/pale/{z}/{x}/{y}.png をコピーしておく。
- 右上ブラウザパネルの「XYZ Tiles」を右クリック→「新しい接続…」で、名前は任意、URL欄にさっきコピーした淡色地図のURLをペーストして、OKを押す。XYZの下位に登録した接続が表示される。
- XYZ Tilesの下位に、新しく登録した接続が表示されるので、レイヤーパネルにドラッグ&ドロップで表示される
- ちなみに、GoogleMapの衛星画像なんかも公開されている。http://mt0.google.com/vt/lyrs=s&hl=en&x={x}&y={y}&z={z}&s=Ga すごいな~
- ポリゴンを、形を変えたり編集したいときは・・・
- 編集したいレイヤーを右クリック→「編集モード切替」 で編集できるモードにする。
- 上部のツールバーの「編集」の中、「デジタイングツールバー」に基本的な編集コマンドが入っている。あと、「スナップツールバー」でスナップ設定を行っておく。
- ARCGISを使ったことがある人だと考え方は一緒なので、操作はすぐ慣れると思う。
- ARCGISと比べ、やや不安定に感じる。SHPデータが重すぎると不安定になるっぽい。
- 一つの地物の頂点数が多すぎるとき、編集すると不正ファイルになって編集できなくなるっぽい。
- 自己交差するポリゴンを作ってしまうと不正ファイルになって編集できなくなるっぽい。
- そのようなときは、ARCGISのツール 「データ管理ツール」→「フィーチャ」→「ジオメトリの修正」 や 「データ管理ツール」→「フィーチャ」→「フィーチャの分割」(頂点数の上限を500にしてみた) を使うとファイルが修復できて安定して作業できるようになった。
- マルチパートのポリゴンを簡単に作ることができるが、編集作業の中でシングルパートに分解はできない?っぽい。(「ベクタ」→「ジオメトリツール」→「マルチパートをシングルパートにする」 を使って、シングルパートに分解したファイルを新たに作ることは可能)
- オープンのソフトにふさわしく、世界中でいろんな機能を持ったプラグインがつくられていて公開されている。けどだいたい英語表記。読めないとシンドイ・・・