ポリゴンデータが破損したりして泣きそうになったときの対処方法メモ

せっかく編集してきたポリゴンデータ(行政界などのように、隙間や重複がなく敷き詰められている、トポロジ状態であるべきデータ)が、

重複(2つのポリゴンが完全に重なっている場合)や

オーバーラップ(二つのポリゴンが部分的に重なっている場合)が

たくさん生じて、戻るにしても大幅に手戻りになってしまい、泣きそうになったときの対処方法メモ

QGISでトポロジチェッカーというのがあり、重複やオーバーラップ、マルチパート、ギャップなどがある箇所をチェックできる。1か所づつ自分で確認しながら直すには、このツールを使うのが良いと思う。

 

QGISのツールで、プロセッシングツール→ベクタ一般→重複ジオメトリの削除 というのがあるが、不正なデータがあるとすぐ停止してしまう。データがおかしくなっているから修復したいのでツールを使うのに、不正があると停止してしまうので、どうにも使い勝手が悪い。

 

ARCGISツールボックス→データ管理ツール→フィーチャ→ジオメトリの修正 という修復ツールがあり、自己交差ポリゴンを高速で自動修正(そのままファイルに上書きされる)してくれて、SHPファイルのエラーは回復できて、使い勝手が良い。ただし、重複やオーバーラップは修正してくれない。

 

・いろいろ試したが、最も強力な修復方法は、ARCGISツールボックス→データ管理ツール→フィーチャ→の「フィーチャ → ポリゴン (Feature To Polygon)」ツールのようだ。(強力というか、原点に戻り1から構築しなおすという感じだが)このツールは・・・

・BASICだと使えない。STANDARDでは使えた。

・新しいファイルが作られる。

・「属性の保存」というチェックボックスがあるが、フィールド名が同じものができるだけで、属性データをそのまま移行できるわけではない。(最新バージョン(Ver10.7)でもそうみたい・・・)

・このため、「空間結合」を使って「フィーチャ → ポリゴン」ツールでつくったトポロジ状態となったポリゴンデータに、修復前のポリゴンデータから、属性データを移す。時間がかなりかかるので注意!

・綺麗な(トポロジ状態となった)ポリゴンデータが作られる。