令和4年度技術士第二次試験問題〔総合技術監理部門〕Ⅰ-1-11

1-1-11厚生労働省が策定したテレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドラインに関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。

①使用者が,テレワークにおける労働者の労働時間を把握する際には,労働者がテレワークに使用する情報通信機器の使用時間の記録等を用いる方法がある。

労働基準法に定められた労働時間制度の中で,通常の労働時間制度,変形労働時間制,フレックスタイム制では,テレワークを行うことが可能であるが,事業場外みなし労働時間制,裁量労働制では,テレワークを行うことができない。

③テレワーク中に一定程度労働者が業務から離れる中抜け時間は,労働基準法上,使用者は把握することとしても,把握せずに始業及び終業の時刻のみを把握することとしても,いずれでもよい。

④労働者に適用される最低賃金は,テレワークを行う場所の如何に関わらず,テレワークを行う労働者の属する事業場がある都道府県の最低賃金が適用される。

⑤現にテレワーク中の労働者に対して,使用者が労働者に対し業務に従事するために必要な就業場所間の移動を命じ,その間の自由利用が保障されていない場合の移動時間は,労働時間に該当する。

正答 ② 

①正しい。「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」P10

②誤り。「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」P11。事業場外みなし労働時間制,裁量労働制では,「労使で労働時間に乖離がないか確認し、使用者はその結果に応じて業務量等を見直すこと」とされている。

③正しい。「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」P11

④正しい。「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」P6

⑤正しい。「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」P12

参考

テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/shigoto/guideline.html