令和4年度技術士第二次試験問題〔総合技術監理部門〕Ⅰ-1-16

I -1-16人事考課管理に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。なお,成績考課については業績考課と呼ぶこともある。

①成績考課は,たまたま業績に結び付きにくい職務を担うことになった社員が低く評価されてしまうことなどがあるため,主として賞与に反映されることが多い。

相対評価には,全員が同じぐらいの能カ・成果でも無理矢理に差を付けなければならない,優秀な人がいると他の人は頑張っても評価が上がらない,などの運用上の問題がある。

③評価者の主観や好き嫌いが評価に入り込まないよう,評価基準や手続を定め,事実に基づいて実施することを客観性の原則と呼ぶ。

④一般的に,評価対象社員の職位が上位ランクであるほど,成績考課や情意考課より,能力考課が重視される。

⑤インプットの大きさを評価する能力考課が行われることにより,社員は長期的な視野に立って業績に貢献する能力を高めようとするインセンティブが働く。

正答 ④

①正しい。

②正しい。

③正しい。

④誤り。職位が上位ランクであるほど,能力考課や情意考課より,成績考課が重視される。職位が上位ランク者は結果を出さないと評価されない。

⑤正しい。能力考課の一部としてインプットの大きさを評価することとすれば、社員は長期的な視野に立って能力を高めようとするインセンティブが働く、という意味かと。

参考

人事考課の基本「業績考課」「能力考課」「情意考課」とは

https://www.hrm-service.net/column/article14/