令和4年度技術士第二次試験問題〔総合技術監理部門〕Ⅰ-1-19

Ⅰ-1-19 ある会社では,3種類(機種A,機種B,機種C)のサーバを使用しており,いずれの機種のカタログにもMTBF (平均故障間動作時間)は1,000時間と記載されている。使用しているすべてのサーバの運用開始から現時点までの総時間(実際稼働時間と総修理時間の和),稼働率,故障件数を調べ,機種ごとに集計したところ下表が得られた。各機種のMTBFに関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。

表各機種の総時間,稼働率,故障件数

総時間(時間) 稼働率 故障件数(件)
機種A 1,230,000 0. 91 1,110
機種B 1,174,000 0. 92 1,085
機種C 1,181,000 0. 94 1,105

①3機種のうちMTBFが最も低いのは機種Aである。

②機種A及び機種BのMTBFは,ともにカタログ値を上回る。

③機種BのMTBFは,機種Cよりも高い。

④機種CのMTBFは,カタログ値を下回る。

MTBFがカタログ値を上回るのは,3機種のうち2機種である。

正答 ⑤

機種A MTBF 1,008.4時間=1,230,000×0.91÷1,110

機種B MTBF  995.5時間=1,174,000×0. 92÷1,085

機種C MTBF 1,004.7時間=1,181,000×0. 94÷1,105

①不適切。機種AはMTBFが最も高い。

②不適切。機種Bはカタログ値を下回る。

③不適切。機種BのMTBFは,機種Cよりも低い。

④不適切。機種Cはカタログ値を上回る。

⑤適切。機種Aと機種Bがカタログ値を上回る。

参考 (数式を想定できれば見るまでもないですが…) 「MTBF平均故障間隔)とは?計算方法とMTTRとの故障率・稼働率における関係」 https://www.nikken-totalsourcing.jp/business/tsunagu/column/1992/